特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」が東博で開催へ。4巻の全場面を一挙公開

東京国立博物館で当初、昨年7月14日の開幕を予定していた特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」が、4月13日〜5月30日の会期で開催される。

国宝《鳥獣戯画》(甲巻)部分(平安時代・12世紀、高山寺蔵)

 昨年7月14日の開幕を予定していながら、新型コロナウイルスの影響で延期となった東京国立博物館の特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」が新たな会期を4月13日〜5月30日として開催される。

 「国宝 鳥獣戯画のすべて」は、これまでの展覧会では実現し得なかった京都・高山寺に伝わる国宝《鳥獣戯画》4巻、合計44メートルを超す全場面を一挙公開。またかつて国宝4巻から分かれた断簡5幅と、原本ではすでに失われた場面を留める模本の数々を展示する展覧会。

国宝《鳥獣戯画》(甲巻)(平安時代・12世紀、高山寺蔵)

 さらに同展は高山寺中興の祖・明恵上人の魅力に迫るものともなっており、山内の開山堂に安置されている「秘仏」の重要文化財《明恵上人坐像》も、28年ぶりに寺外で公開される予定となっている。

編集部

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