ルイ・ヴィトンで見る「光のミニマリスト」、ダン・フレイヴィン

フランス・パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンのコレクションより、アメリカ人アーティスト、ダン・フレイヴィンの作品を紹介する展覧会が、エスパス ルイ・ヴィトン東京(表参道)で2月1日から開催される。

ダン・フレイヴィン V・タトリンのための“モニュメント” 1967 7本の白色直管蛍光灯 244×72×7cm Courtesy Fondation Louis Vuitton ©ADAGP, Paris 2017

  ミニマリスト運動の旗手として、「光」を使った作品を発表してきたアメリカ人アーティスト、ダン・フレイヴィン(1933-96)。8枚の四角いキャンバスに電球と蛍光灯を取り付けた「Icons(イコン)(1961-63)」シリーズで初めて「光」を使用し、その後、代表作である45度の角度で蛍光管を壁に取り付けた《The Diagonal of May 25, 1963(1963年5月25日の斜め線)》(1963)を発表。以降、4種類のサイズと10色の既製品の蛍光灯のみを素材として、これらをさまざまに配置した作品を生み出してきた。

  フレイヴィンは「光」を宗教的、神秘的なものとしてではなく、それ自体の存在を表す「状況的」なものとしてとらえ、作品によって鑑賞者とその空間に生まれる相互作用に焦点を当てている。1960年代から70年代には、より複雑な形状を持つインスタレーションを手がけ、70年代以降はより規模の大きいサイトスペシフィックなインスタレーションに取り組むようになった。

  本展では、フォンダシオン ルイ・ヴィトンのコレクションのなかから7点の作品を紹介する。

編集部

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