東京・銀座のギャラリー小柳が、国内外の作家3名の映像作品をピックアップし、展覧会「Gallery selection: Video works」として紹介。出展作家は、柳瀬安里、ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー、ミヒャエル・ボレマンスの3組だ。会期は12月6日~2020年1月31日。
柳瀬は、デモなどの特殊な状況が発生している場において、ある継続行為を行うパフォーマンスを映像化するアーティストだ。本展では、東日本大震災と原発事故を題材に、小説家エルフリーデ・イェリネクの長編テキストを暗唱しながら、沖縄高江のヘリパッド建設工事ゲート前を通過する様子を記録した《光のない。私の立っているところから》(2016~17)を見ることができる。
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーは、高度な音響、映像技術と独特の造形を駆使したサウンド・インスタレーションを手がけるアーティスト・ユニット。これまでドクメンタ13(2012)や瀬戸内国際芸術祭(2012)、あいちトリエンナーレ2013など、数々の国際展に参加。2017年には、アジア初の大規模個展を、石川県の金沢21世紀美術館で開催し、注目を集めた。
ペインティングを中心に発表しているボレマンスは、もともとは写真作品の制作から出発。自身の絵画と見紛う映像作品も手がけており、独自のミステリアスな世界観を強めている。本展は、映像作品2点が展示されるという。