「文化の日」に当たる11月3日は、各地の美術館・博物館で無料観覧が行われる。そのなかから、主要なものをピックアップ。
まず注目したいのが、東京・竹橋の東京国立近代美術館だ。同館では現在、企画展「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」と企画展「鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開」が開催されており、このふたつともが無料となる。
窓展は、「窓学」総合監修を務める建築史家・建築批評家の五十嵐太郎が学術協力し、人々の暮らしに身近な「窓」に焦点を当て、国内外の芸術・建築作品を紹介するもの。いっぽうの「鏑木清方展」は、44年ぶりに発見された鏑木清方の《築地明石町》など3作品を含む、清方の代表作が並ぶ展示となっている。
同じく東京・六本木の国立新美術館では、現代美術作品において様々なかたちで表れる「文学」に焦点を当てることを試みる展覧会「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」が無料となる。
神奈川県立近代美術館は葉山館と鎌倉別館を無料開放。葉山館では「日本・フィンランド国交樹立100年記念 没後30年 カイ・フランク」および「コレクション展 音をみる、色をきく 美術が奏でる音楽」が、鎌倉別館では「鎌倉別館リニューアル・オープン記念展 ふたたびの『近代』」が開催中だ。
開館30周年記念の「バースデー・ウィークエンド」を開催している横浜美術館では、3日はコレクション展「東西交流160年の諸相」が無料に。広島市現代美術館では全館を無料開放し、企画展「インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史」を含む展覧会が鑑賞できる。
このほか、東京国立博物館や国立国際美術館、京都国立近代美術館などコレクション展を無料で楽しめる館も。ぜひお近くの美術館・博物館情報をチェックしてほしい。
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