EXHIBITIONS

話しているのは誰? 現代美術に潜む文学

ミヤギフトシ From the Palace on the Hill #2(「物語るには明るい部屋が必要で」より) 2019 作家蔵 © Futoshi Miyagi

北島敬三 ツィルカール村 アルメニア共和国(「USSR 1991」シリーズより) 1991/2019 作家蔵 © KITAJIMA KEIZO

小林エリカ わたしのトーチ 2019 作家蔵 © Erika Kobayashi Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery 撮影=野川かさね

田村友一郎 Sky Eyes 2019 作家蔵 © Yuichiro Tamura

豊嶋康子 正方形余白手裏剣 2018 作家蔵

山城知佳子 チンビン・ウェスタン『家族の表象』 2019 作家蔵 © Chikako Yamashiro Courtesy of Yumiko Chiba Associates

「文学」をテーマに、国内外で活躍する日本の現代美術家6名によるグループ展が開催される。

 参加作家は、2014年より日本各地を撮影した風景写真シリーズ「UNTITLED RECORDS」の制作を行う北島敬三、目に見えないもの、時間や歴史、家族や記憶をモチーフとして作品を手がける小林エリカ、映像やテキストなどを用いて、セクシュアリティとマイノリティの問題を取り上げるミヤギフトシ、観客とのあいだに特異なコミュニケーションをもたらすインスタレーションやパフォーマンスを展開する田村友一郎、既製品や美術に馴染みのある物質を素材に、これら事物の中に複数の見え方が表出する作品を制作する豊嶋康子、パフォーマンスなどによって沖縄における米軍基地や戦争の問題を掘り下げる山城知佳子の6名。

 本展では、年代も表現方法も異なるが、共通して文学の要素を色濃く反映した作品を手がける6名を通して、現代美術における文学の多様な表れ方に注目する。