dunhillがコレクションピースに小林健太の作品を起用。破損的なアートワークをプリント

イギリスのファッションブランド「dunhill(ダンヒル)」が、2020年春夏コレクションで、写真家・小林健太とコラボレーション。Photoshopによって歪みや曲線を多用した抽象的なアートワークが、アウターやテーラリング、カジュアルウェア、レザーグッズにプリントされている。

「dunhill」2020年春夏コレクションより

 イギリスのファッションブランド「dunhill(ダンヒル)」が、2020年春夏コレクションで、デジタル・ネイティブ世代の写真家として注目を集める小林健太とコラボレーションした。

 小林は1992年神奈川県生まれ。東京造形大学在学中より東京の街並み、自身や親しい友人などを被写体に、過度な編集を加えた作品を発表している。一連の作品群は、Photoshopによって歪みや曲線を多用したデジタル処理を施すことで、既存のイメージが抽象化され、破損的かつグラフィカルな印象を持つ。その着想源は、時を経て変化する東京の風景と、それに伴い進化するアートシーンだという。

 2016年に初個展「#photo」(G/P gallery、東京)を開催して以来、「GIVE ME YESTERDAY」(フォンダツィオーネ・プラダ、ミラノ、2016〜17)、国際フォトフェスティバル「FORMAT」(イギリス・ダービー、2017)、「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2018)といった国内外の展覧会に数多く参加してきた小林。気鋭の若手写真家として国内外で活躍している。

 dunhillのクリエイティブディレクターであるマーク・ウェストンは、小林のアーカイブから4枚の写真をピックアップし、新たにアートワークを依頼。グラフィカルで抽象的なアートワークが、同ブランドのアウターやテーラリング、カジュアルウェア、レザーグッズにプリントされている。

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