デジタルデータの境界に宿る美学。小林健太の個展「自動車昆虫論/美とはなにか」

身近な風景や人を被写体に、Photoshopなどで編集を加えた作品を発表している写真家・小林健太が、恵比寿のG/P galleryで2回目となる個展を開催。会期は6月3日〜8月12日。

Hello_4, #9square #smudge 2017 アーカイバル・ピグメント・プリント 500×500mm ©︎ Kenta Cobayashi, Coutesy of G/P gallery, Tokyo

 小林健太は1992年神奈川県生まれ。活動拠点である東京の街並み、自身や親しい友人などを被写体とした写真やビデオ作品を発表するほか、同世代のクリエイターたちとともにZINEの制作やライブパフォーマンスを行うなど、幅広い活動で注目を集める。

 2016年に初個展「#photo」(G/P gallery、東京)開催以来、「GIVE ME YESTERDAY」(フォンダツィオーネ・プラダ、ミラノ、2016-17年)、国際フォトフェスティバル「FORMAT」(イギリス・ダービー、2017年)など、国内外で多数の展覧会に参加。

 本展では、Photoshopの指先ツールで画像データを編集加工した「#smudge」シリーズの写真プリントとビデオ作品をはじめ、床に正方形のタイルを並べたインスタレーションなど身体に直接的な経験を促す新作を発表。画像データの基盤であるグリッド構造に興味を抱いた小林が、新たな視点で「美とはなにか」という問いに向き合う展示を行う。

編集部

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