横尾忠則のルーツがここに!
「横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL」

国際的に活躍する横尾忠則が、十和田市現代美術館で展覧会「横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL」を開催。会期は6月17日〜9月24日。

地の鼓動 1993 横尾忠則現代美術館蔵

 横尾忠則は1936年兵庫県生まれ。60年代からデザイナーや画家として活躍し、ニューヨーク近代美術館をはじめ、アムステルダムのステデリック美術館、パリのカルティエ財団現代美術館など、世界各地で個展を開催。国内では、2012年に横尾忠則現代美術館(神戸)が開館、15年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞している。

横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL ポスター 2017
(上)阿蘇山・草千里 1974 (下)十和田湖 奥入瀬 1973 2作品とも兵庫県立美術館蔵(参考作品)

 横尾は1970年代初頭に2年間にわたり日本各地を旅し、風景画のシリーズ「日本原景旅行」を制作した。そのなかには、十和田で描いた《十和田湖 奥入瀬》(1973)も含まれ、これが後の横尾の代表的なテーマである「瀧」のルーツとも言われている。瀧の連作には「テクナメーション」と呼ばれる手法が用いられたものもあり、光が水のように流れる表現を見ることができる。

 本展は横尾の画歴のなかから、瀧に関連する作品や、テクナメーションによる作品を厳選して展示。このほか、未発表の新作をはじめ、初期作品、モーツァルトの弥勒像、そして近年盛んに描いている猫を題材にした立体と絵画なども展示される。

編集部

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