NEWS / HEADLINE - 2019.1.29

横尾忠則がTwitterで「公開制作宣言」

横尾忠則が1月29日、自身のTwitterアカウントで「公開制作宣言」をした。これは、横尾忠則現代美術館で開催中の「横尾忠則 大公開制作劇場〜本日、美術館で事件を起こす」の関連イベントとして行った公開制作を経ての宣言となる。

1月26日に横尾忠則現代美術館で行われた公開制作の様子(横尾忠則現代美術館のFacebookより)

 横尾忠則が1月29日、自身のTwitterアカウントで「公開制作宣言」をした。

 横尾は1936年兵庫県出身。唐十郎、寺山修司、土方巽といった舞台芸術のポスターなどを数多く手がけ、69年にパリ青年ビエンナーレ版画部門大賞を受賞。72年にはニューヨーク近代美術館で個展を開催するほどの活動を見せるも、80年7月に同館で開催されたピカソ展に衝撃を受け、「画家宣言」を発表。以降、画家として具象的な作品を中心に制作してきた。

 その横尾が、自身のTwitterアカウントで「公開制作宣言」を発表。内容を以下に抜粋する。

 「長い間、公開制作を中断していたが、先週、神戸で久々に生き返った。体調はもうひとつだったが、公開制作はぼくにとってはエネルギーの点滴である。公開制作は人前で絵を描くことだ。絵はアトリエでひとり閉じこもって絵を描く従来の考えを批判することでもある。公開制作が絵を変え、生き方も変える。公開制作時は、頭はチンパンジー状態。肉体はアスリート状態。絵は肉体労働。絵を取り戻すためには画家が肉体労働者にならなければならない。肉体労働の結果の絵を批評家はそこに精神を持ち込む。それでいい。公開制作は禅のように、頭を沈黙させる。雑念の去来を拒否する。アトリエを出て、公開制作の場に行こう。公開制作は画家をボージャクムジン(傍若無人)にさせる。宗教的修行などする必要はない。公開制作は禅堂である。アトリエの制作は画家を観念的にさせる。公開制作では画家を肉体そのものにさせる。絵は牢獄のようなアトリエで描くものではない。絵は公開制作という広場、又は舞台で描くものだ。人の視線を受けて、人の視線をはじく。これが創造である。」(原文ママ)

 この宣言は、横尾忠則現代美術館で開催中の「横尾忠則 大公開制作劇場〜本日、美術館で事件を起こす」の関連イベントとして1月26日に行った公開制作を経て発表したもの。現場で制作した作品は同展で見ることができる。

 「画家宣言」や著書『隠居宣言』の後、新たに発表された「公開制作宣言」。作家の衰えぬエネルギーを感じさせる力強い宣言だ。

1月26日に横尾忠則現代美術館で行われた公開制作の様子(横尾忠則現代美術館のFacebookより)