東京・日本橋の劇場「明治座」の新しい緞帳が4月11日に公開されるほか、兵庫・姫路市立美術館で個展「チームラボ 世界は暗闇からはじまるが、 それでもやさしくうつくしい」を4月20日から開催するなど、各地で精力的に発表を行うチームラボ。8月からは、個展「チームラボ 永遠の海に浮かぶ無常の花」を金沢21世紀美術館で開催する。
本展の見どころは、展示室内を横切るひとつの連続した波によるインスタレーション《Black Waves: 埋もれ失いそして生まれる》と、実際の時間や鑑賞者のふるまいに影響を受け、絵画のなかで花々が生まれ、咲き、枯れていく《永遠の今の中で連続する生と死、コントロールできないけれども、共に生きる》。本展ではタイトルが示す通り、2作品を組み合わせてのプロジェクションが予定されている。
加えて、空間を回転する力強い筆跡が、意識によって左回りにも右回りにも見える《反転無分別-Black in White》や、来場者が描いた花々が壁に映し出される体験型のインスタレーション《グラフィティ フラワーズ ボミング》も展示。
鑑賞者を作品の一部として取り込み、自己と他者の境界を連続的なものに変える体験を生み出し続けてきたチームラボ。日本の古典的な絵画や書、自然にインスパイアされた新たな展開に期待が高まる。