長寿の画家たちから学ぶ、豊かな老い方。富山県水墨美術館での「愉しきかな!人生 老当益壮の画人たち」展をチェック

明治期以降に活躍した長寿の日本画家・洋画家14名を紹介する展覧会「愉しきかな!人生 老当益壮の画人たち」が、富山県水墨美術館で開催されている。会期は2月17日まで。

奥村土牛 犢 1923 岐阜県美術館蔵

 およそ4人に1人が65歳以上という超高齢社会を迎えている現代日本。定年退職後の生きがいの喪失や、長期化する老後への経済的な不安、介護問題、孤立など、高齢化を取り巻く問題は山積みだ。

 現在、富山県水墨美術館で開催中の展覧会「愉(たの)しきかな!人生 老当益壮(老いてますます盛ん)の画人たち」では、奥村土牛や富岡鉄斎など、明治期以降に活躍した長寿の日本画家・洋画家14名の画業を紹介している。どの出展作品にも、若いころより模索と挑戦を続け、挫折と成功を繰り返しながら得た自由な表現の境地を見ることができる。

 「年齢を重ねること」を「より精神的な深みを増すこと」ととらえる本展。長く生きることの喜びにあふれた作品に、老いを生きる希望と感動ををもらいたい。

野見山暁治 何食わぬ景色 2018 写真提供=野見山行暁治財団

編集部

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