世界遺産・高野山金剛峯寺に奉納する襖絵を国内外で初公開。富山県美術館で「千住博展」が開催

千住博の絵画作品が通覧できる「高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展」が富山県美術館で開催。世界遺産・高野山金剛峯寺に奉納する渾身の襖絵44面が国内外で初公開される。会期は2018年6月9日~7月29日。

千住博 高野山金剛峯寺襖絵 瀧図(部分) 2018 高野山金剛峯寺蔵

 1958年、東京に生まれた千住博は、82年に東京藝術大学を卒業後、84年に同大学院修士課程を修了。87年に東京藝術大学大学院博士課程を単位取得満期退学。数々の展覧会を重ねながら、95年には第46回ヴェネチア・ビエンナーレに参加し、《The Fall》で東洋人として初の名誉賞受賞した。現在では絵画のみならず、羽田空港やJR博多駅等のアートディレクション、数々の舞台美術も手掛けている。

 岩絵の具という素材や、自然と密接に関わっている日本画の理念を踏襲しながら、世界的視野に立ち、今日にあるべき「美」を追求している千住。2015年には、高野山金剛峯寺開創1200年を記念して、大主殿の「茶の間」と「囲炉裏の間」に新作の襖絵を奉納することが決定した。

 本展では千住博の画業40余年の集大成と位置付け、世界遺産・高野山金剛峯寺に奉納する襖絵44面が世界で初めて公開する。

千住博 高野山金剛峯寺襖絵 瀧図(部分) 2018 高野山金剛峯寺蔵

 加えて、2018年に還暦を迎えた千住博のこれまでの主要作品も展示。世界を見据え、日本画の新しい可能性を模索してきた、千住博作品の世界観を紹介する。

千住博 高野山金剛峯寺襖絵 断崖図(部分) 2018 高野山金剛峯寺蔵

編集部

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