画家・三瓶玲奈が個展「水の重さ、滲む光」で新作を発表。対象の本質を見極める真摯な眼差しをたどる

画家・三瓶玲奈の個展「水の重さ、滲む光」が、東京・六本木のYutaka Kikutake Galleryで開催される。東京オペラシティによる若手絵画の作家を紹介する企画展シリーズ「project N」(2017)でも展示を行うなど、近年注目を集めてきた三瓶の新作に期待したい。会期は12月15日〜2019年1月26日。

三瓶玲奈 Flower stall 2018

 三瓶玲奈は1992年愛知県生まれの画家。2015年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業後、17年に東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了。現在、東京を拠点に活動を行っている。

 身近な風景をモチーフに、光の表現に重点を置いた絵画制作を行う三瓶。昨年、東京オペラシティによる若手絵画の作家を紹介する企画展シリーズ「project N」でも展示を行った。

 東京を中心に個展を開催してきたほか「トーキョーワンダーウォール公募2012 入選作品展」(東京都現代美術館)、「アートアワードトーキョー丸の内2015」(丸ビル1階マルキューブ)など、話題のグループ展にも参加している。

 そんな三瓶は、制作の初期段階において相当量のスケッチを行い、外出先でもメモ用紙や裏紙、スマートフォンのアプリなどでの描写を欠かさない。そういった地道な行為を重ねることによって描く対象を手先の感覚に覚えさせ、タブローを描くときはスケッチを一切見ることなく制作を行っている。

 今回、東京・六本木のYutaka Kikutake Galleryで開催される個展では、近年独自の絵画表現を強めてきた三瓶の新作7点が展示される。新作に描かれるのは、花屋、海、陸橋、ダム、木漏れ日など、日常にあふれるものばかり。

 三瓶は、そうした自身にとっての原風景を今年の夏頃より再訪し、スケッチを重ねることによって、おもにその地で感じた光と湿度の記憶に着目しながら、同シリーズを制作したという。

 本展のタイトルが示す通り、新作は「湿度」の要素も加わり、描かれるモチーフが持つみずみずしさに相まった表現で展開される。

編集部

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