岡山県立美術館:「平子雄一展 ORIGIN」(9月16日~11月9日)

1988年開館の岡山県立美術館は、雪舟を筆頭とする水墨画家、伝統工芸品の備前焼など、岡山県が育んだ作家や文化に焦点を当て、「岡山ゆかり」をキーワードに優れた美術作品を収集。「岡山の美術展」では毎月展示替えを行いながらコレクションを紹介している。

今回行われるのは、岡山出身であり、岡山県新進美術家育成「I氏賞」の第13回大賞受賞作家でもある平子雄一の大規模個展だ。本展では展示室のみならず、同館の建築を活かして屋内広場や中庭なども使用したスケールの大きな展示空間に、植物と人間の共存関係のなかで浮上する曖昧さや疑問をテーマに、絵画や彫刻、インスタレーションなど多様な表現方法で作り上げた作品を展開する。遊具なども設置し、世代を超えて楽しめる祝祭的な展覧会とすると同時に、対話型鑑賞などを取り入れて鑑賞体験の充実を図る。
会期:2025年9月16日~11月9日
会場:岡山県立美術館
住所:岡山市北区天神町8-48
開館時間:9:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで(ただし、9月16日は10:00〜、9月27日、10月11日、25日は〜19:00)
休館日:9月29日、10月6日、14日、20日、27日、11月4日
料金:[前売]一般1200円 [当日]一般1500円 / 65歳以上・大学生1300円 / 高校生以下・障がい者手帳等をご持参の方とその介護者1名無料
※本展観覧券で同時開催の「岡山の美術展(収蔵品展示)」、特別展示「長尾紀壽展」も展覧可。(開催期間:9月20日〜11月3日)
大原美術館:森村泰昌「ノスタルジア、何処へ」-美術・文学・音楽を出会わせる-(10月7日~11月9日)

大原美術館は、倉敷市を基盤に幅広く活躍した事業家の大原孫三郎が、画家・児島虎次郎を記念して1930年に設立した。日本最初の西洋美術中心の私立美術館だ。

同館では2002年より、有隣荘での現代作家展、児島虎次郎のアトリエでの滞在制作事業「ARKO」、倉敷を取材した作品を制作・公開するAM倉敷の3事業を展開してきた。この秋は、有隣荘を主に森村泰昌の個展を実施。有隣荘との共振のみならず、大原美術館の歴史や所蔵品をテーマとした新作による構成、批評的観点も備えたものになる。
住所:岡山県倉敷市中央1-1-15
開館時間:美術館ウェブサイトを参照
料金:美術館ウェブサイトを参照



















