10月に見たい展覧会ベスト21【2/5ページ】

葛飾応為「吉原格子先之図」夜景の系譜(太田記念美術館)

 東京・原宿の太田記念美術館で、「葛飾応為『吉原格子先之図』夜景の系譜」展が開催される。会期は10月6日〜12月6日。

葛飾応為《吉原格子先之図》(葛飾応為「吉原格子先之図」夜景の系譜展)

 葛飾応為は、北斎の娘であり自らも絵師として活躍した女性。光と影の鮮やかな対比によって遊里の夜を浮かび上がらせた《吉原格子先之図》は、その代表作にして、浮世絵における夜景の傑作として評価されている。

 本展は、この代表作を3年ぶりに公開する展覧会となる。鈴木春信(1725〜1858)、小林清親(1847〜1915)らによる夜景の名品を展示するほか、明治末以降に海外向けに制作された夜景作品も紹介。江戸から明治、大正へと受け継がれた夜景表現の展開をたどりながら、同作の魅力を改めて捉え直す企画だ。

会期:2026年10月6日〜12月6日
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
電話番号:050-5541-8600 
開館時間:10:30〜17:30 ※入場は閉館の30分前まで 
休館日:月、10月13日、19日、26日、11月2日、4日〜6日、9日、16日、24日、30日
料金:一般 1200円 / 大高生 800円 / 中学生以下 無料

「源氏物語 王朝のかがやき」(京都国立博物館 平成知新館)

 京都・東山の京都国立博物館で、特別展「源氏物語 王朝のかがやき」が開催される。会期は10月6日~11月29日。なお、本展は東京・上野の東京国立博物館にて、2027年1月19日~3月14日の会期で開催される。

《源氏物語図扇面貼交屏風》左隻(室町時代、16世紀) 広島・浄土寺

 平安時代に紫式部によって著された『源氏物語』。本作は、平安の貴族文化を象徴するに留まらず、後世の絵画・工芸・芸能へと連なる日本文化の源泉となった。日本文学史を代表するこの王朝物語は、その普遍的な魅力ゆえに、いまなお時代を超えて多くの人々に愛され続けている。

 本展では、『源氏物語』の場面やモチーフを表した絵画や工芸品を一堂に集めるとともに、後世に書き継がれた写本や注釈類、さらには物語から派生した芸能の広がりまでを包括的に紹介。250点に及ぶ作品を通じて、日本文化に豊かな「かがやき」を与え続けた、名作の魅力を再発見する機会となる。

会期:2026年10月6日~11月29日
会場:京都国立博物館 平成知新館
住所:京都府京都市東山区茶屋町527
電話番号:075-525-247 
開館時間:9:30~17:00(金は~20:00)※入場は閉館の30分前まで 
休館日:月(ただし、10月12日、11月23日は開館)、10月13日、11月24日 
料金:一般 2200円 / 大学生 1200円 / 高校生 700円

「デザイン・クロニクル展 なにが生まれて、なにが変わった?」(国立工芸館)

 石川県金沢市の国立工芸館で、「デザイン・クロニクル展 なにが生まれて、なにが変わった?」が開催される。会期は10月9日〜2027年1月11日。

トム・ディクソン《鉄塔の椅子》(1994) 国立工芸館 撮影:エス・アンド・ティ フォト

 本展は、19世紀後半のアーツ&クラフツ運動から、アール・ヌーヴォーとアール・デコ、バウハウスに代表されるモダニズム・デザイン、第二次大戦後の展開までの100年あまりのデザインの流れをたどる展覧会だ。

 会場では、近代化によって生じた様々な課題に対応するために、工芸から派生して生まれた新しいものづくりの考え方である「デザイン」の確立と変遷に着目。同館のデザインコレクションを中心に、19世紀の工業化による素材や、生産方式の転換、工芸家たちの試行錯誤の歴史を紹介する。

会期:2026年10月9日〜2027年1月11日
会場:国立工芸館
住所:石川県金沢市出羽町3-2
電話番号:050-5541-8600 
開館時間:9:30〜17:30 ※入館は閉館30分前まで 
休館日:月(ただし10月12日、11月23日、1月11日は開館)、10月13日、11月24日、年末年始(12月29日〜1月1日) 
料金:一般 1200円 / 大学生 800円 / 高校生以下および18歳未満 無料

「シンシナティ美術館展〜アメリカに渡ったヨーロッパの至宝〜」(上野の森美術館)

 東京・上野の森美術館で、「シンシナティ美術館展〜アメリカに渡ったヨーロッパの至宝〜」が開催される。会期は10月10日〜2027年1月10日。

メインビジュアル

 本展は、アメリカ屈指の美術館が所蔵するヨーロッパ美術を紹介する展覧会だ。過去145年にわたり、シンシナティ美術館が収集してきた膨大なコレクションから、コロー、セザンヌ、モネをはじめとする選りすぐりの84点の来日が実現。そのうち81点が初来日となる。

 なお、これらの作品の多くは、20世紀半ば、シンシナティの地域社会に貢献した女性美術収集家たちによって寄贈されたものとなっている。

会期:2026年10月10日〜2027年1月10日
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:会期中無休(12月31日、1月1日も開館)
料金:一般 2400円 / 高校・専門・大学生 1500円 / 小・中学生 800円