駅から徒歩数分の美術館
続いて、地下通路やペデストリアンデッキなどを活用し、地上を歩く時間を最小限に抑えて行ける駅チカ美術館を紹介。
大阪中之島美術館
京阪中之島線渡辺橋駅から地下通路を経由し徒歩約5分の場所に位置するのが、黒いキューブ状の印象的な外観を持つ大阪中之島美術館だ。

地下通路の出口を活用することで、夏の屋外を歩く距離を極力短縮できる。近代美術から現代デザインまで豊富なコレクションを誇り、天井高のある開放的なパブリックスペースも魅力的だ。
現在開催されているのが、「スイス絵画の異才 カール・ヴァルザー」(〜9月27日)。20世紀前半に活躍したスイスの美術家、カール・ヴァルザー(1877〜1943)の日本初の回顧展で、絵画や素描など約150点を通して、ヴァルザーの創作の軌跡をたどるもの。会場では、流麗な線や穏やかな色彩による初期絵画、約120年前の宮津を描いた日本滞在時の作品、舞台美術の下絵や弟ローベルト・ヴァルザーの著書の挿絵原画などを展示し、その多彩な活動を紹介している。
国立国際美術館
大阪メトロの肥後橋駅や京阪渡辺橋駅から地下道を経由しつつ、徒歩約10分の国立国際美術館。上述の大阪中之島美術館に隣接している。
竹の成長をイメージしたステンレスフレームの外観が特徴的な本館は、主要展示室がすべて地下に配置されている。夏場でも外気の影響を受けにくい落ち着いた地下空間で、国内外の現代美術をじっくり鑑賞できる。

現在開催されているのは、特別展「笹本晃 ラボラトリー」(〜11月3日)だ。彫刻的な思考と身体表現を行き来しながら制作を続けてきた美術家・笹本晃が、糸や管、日用品、音、言葉といった多様な要素を組み合わせて空間を組み立て、思考や感情が行き交う回路のようなインスタレーションを構築。「ラボラトリー(実験室)」というタイトルのもと、完成された結果ではなく、試行錯誤のプロセスを取り上げている。
堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館)
JR阪和線堺市駅にペデストリアンデッキで直結する複合施設ベルマージュ堺。その2階にあるのが堺 アルフォンス・ミュシャ館だ。
駅改札から屋根付きのデッキを通ってアクセスが可能。アール・ヌーヴォーを代表する画家、アルフォンス・ミュシャ(1860〜1939)のポスターや油彩、素描など世界有数のコレクションを、涼しく落ち着いた館内で堪能できる。
同館で現在開催されているのは、企画展「ミュシャ芸術博覧会リターンズ」。ミュシャのアートワークを1900年パリ万博の会場に見立て好評を得た2021年の企画展「ミュシャ芸術博覧会」をリニューアルし、巨大な油彩画から小さな絵葉書まで、子供から大人まで幅広い世代が楽しめる展覧会となっている。
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