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作品撤去に運営総監督の辞任。反ユダヤ主義で揺れる「ドクメンタ15」の経緯を追う

「ドクメンタ15」が開幕を迎えてから約1ヶ月。1つの作品で明確な反ユダヤ主義(アンチセミティズム)が指摘されたことで、ドイツ連邦議会の文化委員会でも話し合いが続いている。ここ数年ドイツ全体で続けられてきた議論にも関わっており背景は複雑だ。ドイツからその経緯を追ってレポート。ナチズムに関する教育センター所長に話を聞きながら、表現の自由についても考える。

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PFI、地方独立行政法人化...大阪中之島美術館に見るこれからの美術館の姿

約40年の準備期間を経て今年2月開館した大阪中之島美術館は運営形態でも注目されている。美術館運営として全国初のPFIコンセッション方式。民間の資金と手法を公共施設の整備・サービスに生かすPFI手法のひとつで、運営権を譲渡される民間の自由度が高い方式だ。「官から民へ」の流れが強まるなか、社会インフラの老朽化や自治体の財政ひっ迫を背景にPFIは多様な領域で導入が進んでいるが、ミュージアム分野はどうなっているのだろうか。PPP(官民協調による公共サービスの提供)に詳しい文化政策研究者の太下義之・同志社大学教授に解説してもらった。

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テート・モダンで学ぶ、アートと色の関係

アート作品で使われる色とは、何を表現しているのか。また、見る者に色はどのような影響を与えるのか。そして、色は概念になりうるのか。世界でもっとも多くの人が訪れる現代美術館のひとつ、ロンドンのテート・モダンに常設されている作品から、アートと色の関係を考える。

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伝統の染色技法をモダンに昇華。 ISSEY MIYAKE新作のものづくりに迫る

ISSEY MIYAKEの2022/23年秋冬コレクションのテーマは、植物の野性や美しさから着想を得た「Sow It and Let It Grow」。種が根を張り、芽生え、土のなかから突き破って、光を追い求めるさまに着想を得たコレクションの一部には、京都の伝統的な染め技術「絞り染め」「引き染め」が用いられている。一見しただけでは伝統的技法とわからないほどに、鮮やかでモダンな「染め」は、いったいどのようにして具現化されたのか。工房を訪問し、職人たちが語る言葉から、ものづくりの裏側に迫る。

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市立美術館統廃合の危機を乗り越えて。大阪中之島美術館開館の裏側

構想から約40年という異例の時間を経て今年開館した大阪中之島美術館。財政難や整備計画の白紙などいくつもの困難を、関係者たちはどのように逆転したのだろうか? 3名のキーパーソンと識者にインタビューし、開業までの経緯や将来像などを振り返る。第2弾は大阪府・市の特別顧問で計画の再検討に関わった上山信一・慶応義塾大学総合政策学部教授に話を聞いた。

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全身でアートを体感する。世界で行ってみたい没入型アートセンター5選

360度プロジェクションマッピングや光のインスタレーション、臨場感あふれる音響などを使い、世界中の多くの鑑賞者を惹きつける没入型アートセンター。近年増えつつあるこうした施設のなかで、編集部がとくにが注目する5つのものをピックアップしてお届けする。

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19世紀フランスに生まれたもうひとつの潮流。「最後の印象派」たちの世界をたどる

19世紀末から20世紀前半のフランスで活動したアンリ・ル・シダネル(1862〜1939)とアンリ・マルタン(1860〜1943)。ふたりをあわせて紹介する初の展覧会「シダネルとマルタン展─最後の印象派、二大巨匠─」がSOMPO美術館で6月26日まで開催中だ。キュビスムやフォービスムなど20世紀の新たな潮流が生まれるなか、ふたりはどのようにして「最後の印象派」となっていったのか。

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リゾーム、あるいは自叙伝としてのインスタレーション。ラシード・ジョンソン《Plateaus》におけるアイデンティティの表現

表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京に、アフリカ系アメリカ人アーティスト、ラシード・ジョンソンのインスタレーション《Plateaus》が出現した。本展は、2014 年にルイ・ヴィトン財団がパリに開館した、フォンダシオン ルイ・ヴィトン所蔵のコレクションを国際的に紹介する「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環として企画された。本作を文化研究者の山本浩貴が読み解く。

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なぜ開館できたのか? 大阪中之島美術館館長・菅谷富夫に聞く

構想から約40年という異例の時間を経て今年開館した大阪中之島美術館。財政難や整備計画の白紙などいくつもの困難を、関係者たちはどのように逆転したのだろうか? 3名のキーパーソンと識者にインタビューし、開業までの経緯や将来像などを振り返る。第1弾は館長・菅谷富夫。

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モディリアーニの軌跡──《髪をほどいた横たわる裸婦》誕生まで

長く引き伸ばされた顔や首に、瞳のないアーモンド形の目。不気味さの中にも、独特の哀愁と優美さを感じさせ、一度見たら、忘れることはできない。そのような画風と、酒と麻薬に溺れた短い生涯から、「呪われた画家」「破滅型の天才」といったイメージで語られやすい画家アメデオ・モディリアーニ。しかし、その画家としての経歴を紐解いてみると、ままならぬ現実に葛藤し、苦悩しながらも、真摯に自分の「芸術」を追い求めていく、一人の男の姿である。今回は、大阪中之島美術館で開催中の開館記念特別展「モディリアーニ」に寄せ、彼の描いた裸婦像の最高作とも言うべき《髪をほどいた横たわる裸婦》誕生までをたどってみたい。

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ラテンアメリカ初の個展から読み解く、写真家・森山大道の特殊性

パンデミックによるおよそ1年間の延期を経て写真家・森山大道の「一つの回顧」展がサンパウロのモレイラ・サレス財団(IMS)で開催中だ。ラテンアメリカ初となったこのたびの森山大道の個展は、250点を超える写真作品とともに、複数の動画と多数の書籍の展示でその創作の軌跡を紹介する内容だ。その規模はこれまで日本国外で行われた個展のなかでも有数のもの。本展を企画したIMS現代写真キュレーターのチアゴ・ノゲイラに企画の経緯とその狙いについて尋ねた。

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パンデミック、ロシアによるウクライナ侵攻──ヴェネチア・ビエンナーレ第59回国際美術展は何を伝えるのか?

パンデミックの影響で開幕が1年延期されていたヴェネチア・ビエンナーレ第59回国際美術展が、4月23日に開幕した。プレビューに駆けつけた現代アート関係者が再会を喜びながら人気の会場に列をつくる横で、ロシア館は閉鎖され、ウクライナ支援のための展示が急遽開かれている。史上最大数の女性アーティストが参加し「女性のビエンナーレ」とも評される企画展と併せて、見どころをピックアップする。

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