EXHIBITIONS

越後妻有MonET 連続企画展Vol.11

肥後亮祐「カンサークイーン」

越後妻有里山現代美術館MonET
2026.06.27 - 08.31
 越後妻有里山現代美術館MonETで、越後妻有MonET 連続企画展Vol.11肥後亮祐の個展「カンサークイーン」が開催されている。会期は6月27日〜8月31日。

 肥後は1995年北海道生まれ。2024年に京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程美術専攻構想設計領域を修了した。肥後は「Google Map上に誤記載された幻島」や「実在しない単語」など、流通する情報における盲点を遺物ととらえ、社会や個人が無自覚にまたは意図的につくりだす事象や状況を考察し新たなかたちでの継承を試みている。

 本展のタイトル「カンサークイーン」はトンマーゾ・ランドルフィによる同名SF小説に由来。カンサーは蟹(座)と癌という意味を共有し、小説内でカンサークイーンと名付けられた宇宙船が甲殻類と病気の比喩を往来する世界観を提示する。会場では、肥後が影響を受けたSFのサブジャンルであるサイバーパンクに注目。ストーリーや構造よりもイメージや世界観が前傾するサイバーパンク的話法を制作方法へと取り込んだ表現を紹介する。展示は、かつてインフラ、フリーポート、サーバー、スコア、楽器をつくると言及された、比喩としての表現で構成される。