「世界初のAIアート美術館」を掲げる「DATALAND」がLAに誕生。レフィク・アナドルが共同創設

「世界初のAIアート美術館」を掲げるDATALAND(データランド)が、6月20日にロサンゼルスで一般公開される。メディアアーティストのレフィク・アナドルが共同創設したこの施設では、開館記念展「Machine Dreams: Rainforest」が2027年1月31日まで開催される。

「Machine Dreams: Rainforest」の展示風景より、「The Sanctuary」 © 2026 Refik Anadol Studio on behalf of DATALAND. Photo by Refik Anadol Studio

 メディアアーティストのレフィク・アナドルが共同創設したAIアート美術館「DATALAND(データランド)」が、6月20日にロサンゼルスで一般公開される。

 DATALANDは、アナドルとエフスン・エルクルチュによって設立された「世界初のAIアート美術館」を掲げる文化施設であり、建築家フランク・ゲーリーが設計した複合施設「The Grand LA」に開館する。データ、機械知能、建築、人間の存在が交差する場として構想されており、約2万5000平方フィート(約2322平米)におよぶ展示空間を備える。芸術、科学、テクノロジーの領域を横断しながら、新たな文化的エコシステムの構築を目指している。

「Machine Dreams: Rainforest」の展示風景より、「Infinity Room」 © 2026 Refik Anadol Studio on behalf of DATALAND. Photo by Refik Anadol Studio

 開館記念展「Machine Dreams: Rainforest」(〜2027年1月31日)は、熱帯雨林をテーマとした没入型インスタレーションで構成される。作品の核となるのは、レフィク・アナドル・スタジオが開発したAIシステム「Large Nature Model」。世界最大規模の倫理的に収集されたという生態学データを学習したこのモデルによって、熱帯雨林に関する膨大な情報がリアルタイムで生成される映像や音響、空間体験へと変換される。

「Machine Dreams: Rainforest」の展示風景より、「Data Pavilion」 © 2026 Refik Anadol Studio on behalf of DATALAND. Photo by Refik Anadol Studio

 館内には5つの主要ギャラリーが設けられる。ガラスのハチドリが飛翔する幻想的な空間を表現した「Infinity Room」、84台の4Kプロジェクターによって構成される「Data Pavilion」、AIモデルの学習データを体験的に探究できる「Latent Gallery」などが展開される。また終盤の空間「The Sanctuary」では、アマゾン先住民ヤワナワ族の歌や、一夜だけ花を咲かせる月下美人をイメージした香りが体験できる。

「Machine Dreams: Rainforest」の展示風景より、「Infinity Room」 © 2026 Refik Anadol Studio on behalf of DATALAND. Photo by Refik Anadol Studio

 DATALANDでは今後、Google Arts & Cultureとの協働によるアーティスト・レジデンス・プログラムも始動予定だ。機械知能を用いた表現に取り組むクリエイターを支援する取り組みとして、詳細は7月に発表される。

 アナドルは、「長年にわたり、観客と作品がひとつになる場所を夢見てきた。その夢がDATALANDによって現実となった」とコメント。AI時代における新たな美術館のモデルとして、その挑戦に注目が集まりそうだ。

編集部

Exhibition Ranking