梅原徹「Our Holes」Material / Craft Collaboration with 琉球藍研究所

　WALL_okinawaで、梅原徹の個展「Our Holes」Material / Craft Collaboration with 琉球藍研究所」が開催される。

　梅原は、音楽家・美術家として領域横断的に活動し、都市と環境の構造が生み出す時空間的ダイナミクスに着目した音響作品を制作してきた作家である。

　本展では、梅原が「沖縄の磁場」と呼ぶ場所を起点に、滞在リサーチで採集した風景や痕跡のフロッタージュ原画をもとに、琉球藍研究所と協働して「RYUKYU BLUE®」をもちいた染色作品を制作。さらに、現地で収音した音、テキスタイル、風景のイメージといった多層的な素材をかさね合わせることで、複数の時間と境界が交差する空間を構築する。

　本展覧会では、完成した染色作品を裁断し、その断片を来場者が自身の名前を入れて受け取り、持ち帰ることができる仕組みを採用することで、「制作 → 解体 → 分配」というプロセスを提示し、現代社会のあり方をとらえる試みを展開する。