EXHIBITIONS

開創1150年記念 醍醐寺 国宝展

2024.06.15 - 07.21, 2024.07.24 - 08.25

メインビジュアル

 大阪中之島美術館で「開創1150年記念 醍醐寺 国宝展」が開催される。

 京都市伏見区に位置する醍醐寺は、平安時代前期の貞観16(874)年に理源大師聖宝(りげんだいししょうぼう)によって開創されて以来、真言密教の拠点寺院として、歴代の皇族や公家、武家の信仰を集め歴史の表舞台において重要な役割を果たしてきた。醍醐山山上(上醍醐)と山裾(下醍醐)の二つの伽藍からなる醍醐寺は、山の寺としての性格を持ち、国家安泰や祈雨など種々の祈願の場として、また、江戸時代初期からは修験道の拠点寺院として発展してきた。

 本展では、「山の寺 醍醐寺」「密教修法のセンター」「桃山文化の担い手」の三つの章に加え、醍醐寺の特徴を紹介するコーナー展示「秘法継承」「密教法具一神秘の造形」「修験の寺」「引き継がれる聖宝の教えー顕密兼学の精神」「醒醐寺の近代・現代美術」を設け、醍醐寺に伝わる国宝14件、重要文化財47件を含む約90点の宝物を大阪で初めて大規模に紹介する。

 秀吉や北政所が愛した桜にまつわる寺宝も華やかに花を添えるなど、その歴史と美術を展観する貴重な機会となる。

 なお、会期中に展示替えあり。