EXHIBITIONS
三原聡一郎 レシピ:空気の芸術
慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)で「三原聡一郎 レシピ:空気の芸術」が開催される。
身の回りにある様々な現象について独自の方法で芸術への読みかえを行い、そこにあるシステムやゆらぎのプロセスを可視化、可聴化していく三原聡一郎。メディアアートの基盤となるフリーカルチャーやオープンソースプラットフォームといった民主化されたテクノロジーの視点、方法論から、開かれた系(システム)のあり方を探り「装置としての芸術」の探究を行っている。
私たちを取り巻く現象、事象に焦点をあてた制作活動を展開してきた三原は、近年、それらをマッピングすることで、自身の作品と制作の関心が「振動」「呼吸」「粒子」の3カテゴリーからなることに気づき、「空気の芸術」と名づけた。
加えて、三原は作品の「レシピ」づくりを実践している。レシピとは、三原の作品の根幹であるゆらぎのプロセスを想像する方法自体をアーカイヴ化していく試みである。そこでは、芸術作品のメカニズム詳細を可能な限り記載すること、レシピに準ずる限り再制作を許可することなど、芸術実践における循環や還元性についても思考しながら、実験的に制作が進められている。
本展では、新作の《粉を挽く》を加え、近年の三原の制作活動を一望することで、私たちを取り巻く循環的な世界に様々な切り口から迫る「空気の芸術」について体感いただくとともに、「レシピ」の展示を行う。作品とレシピを同時に示すことで、作品と記述のあり方、想像力を他者と共有する試み、作家の生前意思、再制作・再展示といった問題を巡る、三原の関心と実践に光をあてる。
身の回りにある様々な現象について独自の方法で芸術への読みかえを行い、そこにあるシステムやゆらぎのプロセスを可視化、可聴化していく三原聡一郎。メディアアートの基盤となるフリーカルチャーやオープンソースプラットフォームといった民主化されたテクノロジーの視点、方法論から、開かれた系(システム)のあり方を探り「装置としての芸術」の探究を行っている。
私たちを取り巻く現象、事象に焦点をあてた制作活動を展開してきた三原は、近年、それらをマッピングすることで、自身の作品と制作の関心が「振動」「呼吸」「粒子」の3カテゴリーからなることに気づき、「空気の芸術」と名づけた。
加えて、三原は作品の「レシピ」づくりを実践している。レシピとは、三原の作品の根幹であるゆらぎのプロセスを想像する方法自体をアーカイヴ化していく試みである。そこでは、芸術作品のメカニズム詳細を可能な限り記載すること、レシピに準ずる限り再制作を許可することなど、芸術実践における循環や還元性についても思考しながら、実験的に制作が進められている。
本展では、新作の《粉を挽く》を加え、近年の三原の制作活動を一望することで、私たちを取り巻く循環的な世界に様々な切り口から迫る「空気の芸術」について体感いただくとともに、「レシピ」の展示を行う。作品とレシピを同時に示すことで、作品と記述のあり方、想像力を他者と共有する試み、作家の生前意思、再制作・再展示といった問題を巡る、三原の関心と実践に光をあてる。