志水児王・堀尾寛太が見せる現象と動作反応の美。『Re-actions』展が開催

音や光、振動などを用いた作品を制作する志水児王と堀尾寛太による2人展『Re-actions 志水児王・堀尾寛太』が、福岡の三菱地所アルティアムにて開催される。会期は9月2日〜10月1日。

堀尾寛太 電気と光の紐付け 2014 国際芸術センター青森[ACAC]での展示風景 Photo by Kuniya Oyamada

 音や光、振動といったものを主な素材として使用し、現象とその知覚、芸術と自然科学の関係などを追求する志水児王と、自律的に物理現象を発生させる仕組みや、音や光が相互作用する装置をつくり、その仕組みをパフォーマンスや展示として発表している堀尾寛太による2人展「Re-actions 志水児王・堀尾寛太」が開催される。

志水児王 claisen flask 2014 NTT インターコミュニケーション・センター[ICC]での展示風景 © keizo Kioku

 1966年東京生まれの志水は、東京藝術大学美術研究科大学院を修了し、現在は准教授として広島県立大学芸術学部で教鞭を執っている。近年では、NTTインターコミュニケーション・センターでの「オープンスペース2014」(東京、14年)に参加した。

堀尾寛太 電気と光の紐付け 2014 国際芸術センター青森[ACAC]での展示風景 Photo by Kuniya Oyamada

 いっぽう1978年に広島県に生まれた堀尾寛太は、04年に九州芸術工科大学(現・九州大学芸術工学部)大学院音響設計系を修了。アーティストやエンジニアとして活動し、現在開催中の「札幌国際芸術祭2017」にも参加している。

志水児王 72.75 2010 東京藝術大学美術館での展示風景 © Tomoe Murakami

 本展で志水は、レーザー光線を用いた新作のほか、世界規模でTwitter上の特定のキーワードを監視し続ける作品を発表。さらに堀尾も、展示会場で即興的に築いた物質、空間、現象の関係性を、空間全体を使ったインスタレーションとして表現する。

 本展タイトル「re-」(繰り返す)「action」(動作)の通り、現象や反応がもたらす美しさと驚きを目に見えるかたちで創出する2人による、実験精神あふれる展示となっている。

編集部

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