EXHIBITIONS

美術家たちの沿線物語 小田急線篇

2024.02.17 - 04.07

『沿線案内 小田急電車』 小田原急行鉄道株式会社 1936 世田谷区郷土資料館蔵

 世田谷美術館で「美術家たちの沿線物語 小田急線篇」が開催されている。

 本展は、世田谷を走る私鉄と沿線ゆかりの美術家たちをとおして「世田谷の美術」を新たな視点で紐解く〈美術家たちの沿線物語〉シリーズであり、「田園都市線・世田谷線篇」、「大井町線・目黒線・東横線篇」につづき、本年度、同時開催となる「京王線・井の頭線篇」とあわせていよいよ完結篇となる。本展では、1927年に新宿~小田原間で開通した小田急小田原線を取り上げる。

 世田谷を大きく東西に横切る小田急沿線には、演劇の街・下北沢や、小田原線開業に先立ち開発され、まもなく100年の歴史を迎える成城など、様々な街の表情がある。この沿線にも多数の美術家たちが住み、独特の文化的土壌を育んできた。本展では、白と黒の会(経堂~豪徳寺界隈)や、砧人会(成城界隈)といった分野を越えた美術家たちの集いをはじめ、画家の髙山辰雄や横尾忠則、写真家の荒木経惟など、多彩な作家たちを紹介。