EXHIBITIONS

エリック・スワーズ「DOING」

2023.09.15 - 10.14

会場風景

KEN NAKAHASHIで、エリック・スワーズの個展「DOING」が開催されている。

 エリック・スワーズは1988年ドイツ・ツヴェンカウ生まれ。2013年から14年まで東京藝術大学で絵画を学び、その後ブルグ・ギービヒュンシュタイン美術デザイン学校にて、ヨヘン・プロクステースに師事している。ヒルデブラント・コレクション(ライプツィヒ)をはじめ、ドイツのナショナルコレクション、ライプツィヒ造形美術館などに作品が収蔵されている。

 本展ではすべて新作の「DIA」シリーズを発表する。一つひとつの作品は、その硬質な姿からは対照的な印象と呼応し合いながらギャラリー空間に存在している。分厚く重い木と金属のかたまりが壁に自立するオブジェは、あるときは、撥水性のアルミニウムの表面に淡い色彩のピグメントが吹きつけられ、ダンマル・オイルやダンマル・レジンによって定着させられている。またあるときは、表面に刷り込まれたイメージが、削り取られたようになっている。

 スワーズは、これらの作品について、自身を取り巻いている時間、空間、物質性、色彩、塗らない表面が、互いに及ぼす影響を探求していった、瞬間ごとにおける出来事のアーカイヴであるととらえている。