「アルゴリズム」を用いた絵画作品。南依岐の個展「ALGORITHM」が阪急うめだ本店で開催へ

「芸術の核」をテーマに、独自のアルゴリズムを用いて絵画を制作しているアーティスト・南依岐。その個展「ALGORITHM」が阪急うめだ本店の阪急うめだギャラリーで、8月9日~14日の6日間、開催される。入場無料、展示・オンライン販売。

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 阪急うめだ本店9階のギャラリーでアーティスト・南依岐(みなみ・いぶき)の個展「ALGORITHM」が開催される。会期は8月9日~14日。

 南は1995年東京都生まれ。サンフランシスコのアカデミー・オブ・アート大学でBFAを取得。アメリカと日本を中心に活動し、「芸術の核」をテーマに独自のアルゴリズムを用いて絵画を制作している。

南依岐

 これまで西武渋谷店(東京)で行われた4回の個展をはじめ、フックプロジェクト(ニューヨーク)、rin art association(群馬)、ガトーフェスタハラダ本社ギャラリー(群馬)などで個展を開催してきた。その作品は、KAWAGUCHI COLLECTIONやKANKURO UESHIMA COLLECTION、OKETA COLLECTIONに収蔵されており、昨年東京・青山のスパイラルガーデンで開催された「OKETA COLLECTION:THE SIRIUS」展でも紹介された。

 南は、2021年に阪急うめだ本店で個展「IMPULSE」を開催。キャンバスを焼き殴ることでつくられた「沈殿」シリーズと、その派生型のクレヨンを用いた「インパルス」シリーズが発表され、南にとって自身の「シリーズのなかでは唯一と言っていいほど感情に寄った」ものだったという。

 同店で2回目の個展となる本展では、南をもっとも象徴する「アルゴリズム」シリーズが展示。南が用いるアルゴリズムとは、作品が完成するイメージを記号としてキャンバスに落とし込んだもので、それ自体が絵画の設計図として機能しており、構図、配色、神話などの作品のテーマから人生設計に至るまで様々なものが描き込まれている。

 今回は、前回とは対照的に「より緻密に計算をして描かれる」作品が紹介されるという。国内外で注目を浴びている南の制作を会場で堪能してほしい。

編集部

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