音楽家、サウンド・アーティストevalaによる平面作品《Score of Presence》が東京都目黒区のギャラリーLOWWで公開中だ。会期は8月29日まで。
evalaは新たな聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears」主宰するサウンドアーティスト。立体音響を駆使した独自の「空間的作曲」によって、先鋭的な作品を国内外で発表してきた。
今回発表されている《Score of Presence》は、evalaによる「音の出る絵画」シリーズであり、空間音響のデータを独自のアルゴリズムによって視覚化し、構成したもの。大日本印刷と共同制作した特殊プリントと平面パネルスピーカー技術の組み合わせによって、絵画そのものから音が発せられるという仕組みだ。
光によってブラックやシルバーの絵画に色彩が現れ、鑑賞角度によって多彩に変化していく本作品は、「楽譜からこぼれたもの」に着目。空間そのものを作曲してきたevalaによる「楽譜の提示」であり、鑑賞者自身に委ねられる「気配の再生装置」なのだという。