MUEBON「This is Thonglor」

　GALLERY ETHERで、タイのストリートアーティストMUEBONによる個展「This is Thonglor」が開催されている。

　MUEBONのトレードマークとなるキャラクターは、チェンライからヤラ、世界中の道路脇、ショップのシャッターに描かれている。また2018年モスクワワールドカップのオープニングやエルメスといった有名ブランドとのコラボレーション、展示会なども行っている。

　タイトルに含まれる「Thonglor＝トンロー」は、タイの首都バンコクのの中心部に位置し、「スクンビット（Sukhumvit） 55通り」としても知られるペッチャブリ通りとスクンビット通りの主要な幹線道路のあいだを結んでいる。第二次世界大戦中、この地域は日本軍に占領され、日本の文化と影響力の中心として発展してきた。その影響もあり、今日のトンローは、日本からの駐在員が多く日本人コミュニティも存在し、最新のトレンドが集まる活気に満ちた地区として知られている。

　本展は「文化が国境を越えて新たな根を張り、入り混じりながらあらゆる場所に広がる不思議な世界を訪れるような体験へと招待する」というコンセプトからなる展覧会となっている。