2018.5.15

モディリアーニの《横たわる裸婦》、約170億円で落札。
サザビースの過去最高額を記録

美術作品の史上最高予想落札をつけた作品として注目を集めていたアメデオ・モディリアーニの《横たわる裸婦》が5月14日、1億5720万ドル(約172億円)で落札された。

アメデオ・モディリアーニ 横たわる裸婦 1917 ©Sotheby’s
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 アメデオ・モディリアーニの《横たわる裸婦》は、1917年に描かれた油彩画。モディリアーニは、生涯で横たわる裸婦像を22枚、座る裸婦像は13枚残しており、本作はこのうちの1点。本作は個人コレクターが所有していたもので、サイズは縦89.5×横146.7cmと、モディリアーニ作品の中でも最大。サザビーズ・ニューヨークで開催される印象派・近代美術イブニングセールの目玉として出品され、史上最高となる予想落札価格1億5000万ドル(約163億円)が付けられていた。

 14日に行われたセールでの落札価格は1億5720万ドル(約172億円)。これは、サザビーズのオークションで落札された作品では最高額となる。

アメデオ・モディリアーニ 横たわる裸婦 1917 ©Sotheby’s

 なお、同作を含むセールの落札総額は3億1831万3599ドル(約350億円)で落札率は71.1パーセント。モディリアーニに次ぐトップロットはピカソの《ル・ロペス》(1932)の3692万500ドル(約40億円)、クロード・モネ《セーヌ河の朝》(1896)の2055万ドル(約22.5億円)などとなっている。