2018.2.15

シャガール作品の知られざる「奥行き」に迫る! 巨大背景画4作品も同時公開

マルク・シャガールの彫刻家としての一面に光を当てる「シャガール - 三次元の世界」展が、3月10日から青森県立美術館で開催。同館では現在、シャガールによるバレエ『アレコ』の巨大な背景画全4作品も展示されている。

マルク・シャガール 誕生日 1923 油彩・キャンヴァス 81.0×100.3cm AOKIホールディングス蔵 © ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018, Chagall ®E2982
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 画家として広く知られるマルク・シャガール(1887〜1985)の彫刻家としての一面に着目し、その三次元的な関心を探る展覧会が、青森県立美術館で開催される。

 本展では、シャガール家やフランスの国立マルク・シャガール美術館などの協力を得て、陶器や石彫、ブロンズ像などを含む全172点の作品を展示。画家の空間への意識や絵画と立体の影響関係を、「絵画から彫刻へ ―《誕生日》をめぐって」「空間への意識 ―アヴァン・ギャルドの影響」など5つのセクションで紹介する。

 また同館は、シャガールによるバレエ『アレコ』の背景画のうち、第1、2、4幕の3作品を収蔵。現在、残る第3幕をフィラデルフィア美術館から借用し、2021年3月までの期間限定で展示しており、本展のチケットで観覧することができる。『アレコ』背景画全4作品が揃った今、本展はシャガールの三次元の世界にたっぷりと浸ることができる絶好の機会となるだろう。

青森県立美術館でのシャガールの「アレコ」背景画展示風景 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018, Chagall® E2982