NIGO ®と片山正通率いるWonderwall®が再設計した新たなコンビニ。ファミリーマート初の旗艦店「FAMIMA PARK AZABUDAI」が麻布台に誕生

7月10日、東京・麻布台にファミリーマート初の旗艦店「FAMIMA PARK AZABUDAI」がオープン。クリエイティブディレクターのNIGO®と、片山正通率いるWonderwall®が協働するこれまでにないかたちのコンビニとは?

文=橋爪勇介(編集部)

FAMIMA PARK AZABUDAI外観 画像提供:株式会社ファミリーマート

 コンビニエンスストアは日本の都市風景を象徴する建築のひとつだ。しかし、その多くは効率性や機能性を最優先に設計され、「目的地」というよりは「通過点」として存在してきた。7月10日に東京・麻布台にオープンする「FAMIMA PARK AZABUDAI」は、その前提を覆そうとするプロジェクトだ。

 ファミリーマートの創立45周年を機に始動した「Next FamilyMart Project」の象徴となる旗艦店であり、クリエイティブディレクターにファッションデザイナーのNIGO®、建築・インテリアデザインに片山正通率いるWonderwall®を起用。「わざわざ行きたくなるコンビニ」を掲げ、店舗そのものを新しい体験の場へとアップデートしている。

FAMIMA PARK AZABUDAIの前に立つNIGO® 画像提供:株式会社ファミリーマート

「便利」から「便利で楽しい」へ

 Wonderwall®が目指したのは、「便利」から「便利で楽しい」への転換だ。

 コンビニが50年以上にわたって培ってきた合理性や機能性を否定するのではなく、その上に「発見」や「選ぶ楽しさ」を重ねること。商品だけでなく、人の動きや街との関係性まで含めて設計し、買い物そのものを体験へと変換することを目指した。

 片山は今回のプロジェクトについて、「日本のコンビニエンスストアが培ってきた進化の歴史と合理性を受け止めながら、私たちはその先にある楽しさや豊かさを追求しました。便利だから立ち寄る場所ではなく、この場所に行きたいと思える魅力とユニークネスを徹底的に磨き上げています」とコメントしている。

片山正通 撮影:編集部

 その思想は、Wonderwall®が掲げた「8つのコンセプトデザインステートメント」にも表れている。「最初から最後まで楽しいコンビニ」「イートインじゃなくカフェ」「遭遇すると、ちょっと嬉しいコンビニ」など、機能ではなく体験を軸にした言葉が並び、コンビニをブランド空間として再定義しようとする姿勢が読み取れる。