300年の歴史を持つオークションハウス・フィリップスが「Life is hard... Let’s go shopping.」と題し、インテリアデザイナー・片山正通が所有するアートコレクションのシングルオーナーオークションを開催する。
インテリアデザイン事務所「ワンダーウォール」を率いる片山は、エイドリアン・ゲニー、河原温、KAWS、ジャン・プルーヴェ、シャルロット・ペリアンなどの作品を所有するアートコレクターとしても知られており、2017年に東京オペラシティ アートギャラリーで、自身のコレクションを一堂に展示する「片山正通的百科全書 Life is hard... Let’s go shopping.」を開催したことは記憶に新しい。
今回、フィリップスに出品される作品のほとんどは、同展に出品されたもので、ロット数は約70。ハイライトは河原温が手がけた《Friday July 14, 2000 (Today series no. 26)》(2000)で、予想落札価格は22万〜28万ドル(約2400万〜3060万円)だ。また、エイドリアン・ゲニーの《The Collector 4》(2009)は10月6日にロンドンで開催される20世紀&現代アートのイブニング・セールに出品され、これらのオークションの合計予想落札価格は340万ドル(約3億7000万円)を超えると予測されている。
このオークションについてフィリップスニューヨーク、New Now Saleの責任者レベッカ・ボウリングは「今回、片山正通氏とご一緒できることに興奮しているとともに、彼の審美眼を捉えた作品群のオークションを今秋フィリップスにて開催できることを光栄に思います。片山氏の類いまれなコレクションは、世界をリードするワンダーウォールをつくり上げた自由な発想、創造性、好奇心、バランス感覚を体現しています」とコメントしている。