なぜ現代美術?
同館館長・川畑光佐は、現代美術の収蔵について、以下のようなコメントを寄せている。
「近年、世界で活躍する日本人のアーティストが増え、名だたる美術館で数々の展覧会が開催されています。こうした流れをふまえ、当館でも日本人アーティストによる現代アートを新たにコレクションに加えることにいたしました。これにより、近世から現代に至る日本美術の変遷を一望でき、より深い理解を持っていただけると考えております」。
同館はすでに奈良・加藤の平面作品も収蔵しており、2027年をめどに現代美術の展覧会を開催するという。加えて今後、若手アーティストの支援に取り組むことも明らかにした。
さらに同館は江戸絵画のコレクションもさらに充実させるとともに、コレクション対象を鎌倉時代の作品にも広げるという。
なお同館は2026年、昭和100年記念「あの頃は」(2026年1月31日〜4月12日)、「若冲にトリハダ!野菜もウリ!」(4月25日〜7月5日)、「幸せになりたい!ー祈りの絵画ー(仮)」(7月18日〜9月6日)、「人のすがた・愛のかたち -最古の春画「稚児草紙」初公開-(仮)」(9月19日〜2027年1月17日)の開催を予定。
「若冲にトリハダ!野菜もウリ!」では、《果蔬図巻》のほか、新収蔵した《老松白鶴図》を初公開。「人のすがた・愛のかたち -最古の春画「稚児草紙」初公開-(仮)」では、14世紀初めに制作された現存最古の春画とされる《稚児草紙》(醍醐寺旧蔵)を初公開する。




















