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大山エンリコイサムスタジオによるストリートアートの資料室「LGSA by EIOS(ラグサ バイ エイオス)」が渋谷に開室

アーティスト・大山エンリコイサムの作品制作を行う大山エンリコイサムスタジオは、ストリートアートとエアロゾル・ライティング、および隣接する文化領域について、社会理解の浸透と向上を目的とする資料室/ギャラリー「LGSA by EIOS(ラグサ バイ エイオス、Library and Gallery of Street Art by Enrico Isamu Oyama Studio)」を渋谷・桜丘町に開室した。

文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)

LGSA by EIOS(ラグサ バイ エイオス、Library and Gallery of Street Art by Enrico Isamu Oyama Studio)の内部 ©︎LGSA by EIOS, Photo ©︎Shu Nakagawa 

 エアロゾル・ライティングの視覚言語を再解釈したモチーフ「クイックターン・ストラクチャー(QTS)」を配した作品で知られるアーティスト・大山エンリコイサム。東京とニューヨークを拠点にその制作やリサーチを行う大山エンリコイサムスタジオが、渋谷にストリートアートの資料室/ギャラリー「LGSA by EIOS(ラグサ バイ エイオス、Library and Gallery of Street Art by Enrico Isamu Oyama Studio)」を10月30日に開室した。

 LGSA by EIOSが位置するのは、JR渋谷駅新南改札より徒歩5分の場所。展示エリアと書架エリアからなる約35平米の空間となっており、予約不要で利用可能だ。

©︎LGSA by EIOS, Photo ©︎Shu Nakagawa 

 大山エンリコイサムが長年にわたり集めてきた資料をベースとしたその数は約500点。入門書や世界的な貴重書をふくむ書籍、印刷物、映像、プロダクトなど多岐にわたる。対象領域は70〜80年代のニューヨークのストリートアートを中心に、古代、現代、西洋から東洋まで、時代や地域を超えて、路上や公共の場における多様な表現文化をカバー。またストリートアートの拡張性を踏まえ、絵画や書、都市や建築など、隣接領域の資料もラインナップされている。資料は今後も増やしていくという。

 利用登録後は閲覧デスクで手に取って読むことができるのはもちろん、複写サービスや貴重書のビューイング(スタッフ同伴)も有料で提供される。

©︎LGSA by EIOS, Photo ©︎Shu Nakagawa