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ドイグやアブラモヴィッチら、第36回世界文化賞受賞者ら集う。「美術の重要性増している」【4/4ページ】

 10月21日に行われた合同記者には、受賞作家のほか、名誉顧問や国際顧問らも出席。国際顧問を務めるヒラリー・ロダム・クリントンは、「分断と戦いの時代のなかで、どれだけ美術が外交としての強さを持っているかを示している。分断が進むなか、美術はより重要性が増している」と語り、世界文化賞が担う役割の重要性を強調。また、デイヴィッド・ロックフェラー・ジュニア名誉顧問は「アーティストは社会の中心にある。人々の理解を助け、他者への洞察を与えるものだ」とし、アーティストたちに対してあらためて敬意を表した。

 ピーター・ドイグとマリーナ・アブラモヴィッチも現在の社会情勢を踏まえ、次のような力強い言葉を残している。

「絵画は孤独な作業だが、同時に多くの人から影響を受けて立ち上がるもの。社会をありのままに見るもの、不正義や暴力を映すものとしても重要だ」(ドイグ)。

「美術の機能とは異なる社会背景をもつ人をつなぐ橋となることだ」(アブラモヴィッチ)。