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「六本木アートナイト2025」開幕レポート。今年は韓国のアートにフォーカス【5/5ページ】

 六本木の街なかも会場となる本イベントでは、昨年同様六本木交差点にも作品が展示されている。イベントの開催を伝えるLEDのネオンサイン《現在地 feat.六本木アートナイト》を制作したのは、奥山太貴。会期中は24時までネオンサインは点灯されている(最終日は20時まで)。ポップな色彩のサインは、夜が深まるにつれその存在感を増すようだ。

展示風景より、奥山太貴《現在地 feat.六本木アートナイト》

 そのほか、麻布消防署仮庁舎建設用地(旧麻布警察署跡地)では、羽ばたく姿の鳥のオブジェが直径8メートルの輪に沿って配置されている島田正道の《Birds fly around with you》が展示されている。実際に輪のなかに入ると、センサーが反応しライトが光るインタラクティブな作品となっている。

展示風景より、島田正道《Birds fly around with you》(2015)

 国立新美術館の側にある天祖神社を舞台とするのは、フォン・チェン・ツォン(范承宗)の《Sailing Castle: Roppongi》。巨大な木製のインスタレーションである本作も、参加作品のひとつ。

展示風景より、フォン・チェン・ツォン《Sailing Castle: Roppongi》

 そのほか会期中には、様々なプログラムが3日間を通じて展開される。また六本木エリアにある森美術館、サントリー美術館21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館といった各美術館でも企画展が開催中。

 コロナ禍後の人々のライフスタイルの変化を受けて、昨年からオールナイトでの開催は行わない方針となった本イベント。プログラムの内容も、その変更を受けて、以前のものから変化していると言えよう。昨年より「都市とアートとミライのお祭り」という恒久的なテーマを掲げて開催することになった本イベントは、今後社会の変化にあわせてどのように変容していくのか。3日間という短い期間での開催となるが、ぜひ直接確かめてほしい。

編集部