六本木ヒルズアリーナでは、「RAN Focus」プログラムに参加する3組のアーティストの作品が紹介されている。
今年森美術館で開催された「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」展に参加したキム・アヨンは《デリバリー・ダンサーズ・アーク: 0度のレシーバー》を出展。本作は2022年に制作した 《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》の2つの続編のひとつで、ソウルの街と様々な次元を舞台に、女性配達員たちの旅を描くもの。巨大なスクリーンに、「時間」を運ぶ2人の女性を主役としたストーリーが映し出される。

カン・ジェウォンの《Exo2_crop_xl》、《Flame》は、デジタルで生成された彫刻を物理的に再現したシリーズ。見た目は金属のように見えるが、実際は空気で膨らませた風船でできており、送風機の電源が切れ空気が抜けると形を保つことができなくなる。近くに寄らないと風船であることには気づけない。

また、韓国の伝統芸能を現代的で斬新なスタイルで受け継ぐパフォーマンスグループ ・TAGOによるパフォーマンスも行われる。打楽器によるグループアンサンブルと躍動的な舞踊が一体となったステージは、世界の舞台芸術の祭典「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」でも高い評価を受けており、世界各地で注目を集めている。会期中、六本木ヒルズアリーナでは毎日公演され、ほかの場所でも複数回パフォーマンスが行われる予定だ。




















