また東北沢駅屋上(改札外)では、岡山を拠点に活動を行うビジュアル・アーティストの森貴之による《Uranometria(ウラノメトリア)》が鑑賞可能(有料)。通常は入場できない駅の屋上を会場とするうえに、紫外線によって光る糸を用いた20mの通路が敷かれることで、異世界へ迷い込んだような感覚を覚えさせる。通路の先には天球状のドームが設置されており、そのなかには同様の蛍光する糸でかたちづくられた星座のモチーフが浮遊している。9、10月の東京の空に見える星座がモチーフとして選ばれている。


また今年の新企画として、参加者自ら街や会場内を動き、物語の一部として作品に参加する没入型エンターテイメント「イマーシブシアター『猫町』」が開催される(有料)。本作は、下北沢周辺を終の住処とした詩人・萩原朔太郎がモデルとなっており、イヤホンから流れる主人公の声を頼りにしながら下北沢駅前広場から世田谷代田駅までの街をめぐる作品だ。街を舞台に没入型体験を展開するクリエイティブユニットdaisydozeが出がけた新作となる。
本作も、小田急電鉄が所有する普段は入れない施設を会場として用いている。音声や演者に誘導され地下に向かうと、まるで自身も物語の一部になったかのような動きをうながされ、非日常な体験をすることができる。本作は1日13回公演(土日祝のみ)。


さらに会期中は、下北沢駅前広場でも複数名のアーティストの作品が展開される予定だ。



















