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「ムーンアートナイト下北沢2024」開幕レポート。シモキタにアートという核を

下北沢の街を舞台に、「月」をテーマにしたアートフェスティバル「ムーンアートナイト下北沢2024」が今年も開幕した。

文・撮影=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)

展示風景より、ルーク・ジェラム《Museum of the Moon》

 下北沢の街が、今年もアートフェスティバルで盛り上がりを見せる。小田急電鉄と下北沢商店連合会、スタートバーンが主催する、「月」をテーマにしたアートフェスティバル「ムーンアートナイト下北沢2024」が開幕を迎えた。

 同フェスの開催は今年で3回目。昨年は約40万人が来場するなど、シモキタの秋の風物詩となりつつある。今年は企画に賛同する地域団体が昨年の倍となる約70に、総企画数が約90に増えるなど、パワーアップを見せる。下北沢商店連合会の大木弘人会長は、これまでの2回を振り返りつつ、「下北沢にアートという核をつくっていきたい」と3回目の開催に対する意気込みを語った。

 フェスの中心でありシンボルとなる作品は、ルーク・ジェラムによる《Museum of the Moon》だ。下北線路街の空き地に展示された本作は、NASAの月面写真をもとにつくられた直径7メートルの大作。50万分の1の縮尺で再現された月は1センチが実際の月の5kmを表す。国や地域で様々な意味を持つ月。展示される場所によって意味や解釈を変える作品だ。

下北沢駅方面から見た《Museum of the Moon》
展示風景より、ルーク・ジェラム《Museum of the Moon》

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