「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025」見どころレポート【7/14ページ】

石川真生(誉田屋源兵衛 竹院の間)Presented by SIGMA

 1953年沖縄県大宜味村生まれの石川真生。沖縄を拠点に制作活動を続け、沖縄をめぐる人物を中心に、人々に密着した作品を制作している。2023年に開催された東京オペラシティアートギャラリーでの大規模個展は記憶に新しく、この個展が評価されて令和5年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。今年は第36回サンパウロ・ビエンナーレにも参加するなど、国際的な評価の高まりを見せている。

石川真生の展示風景

 今回は、1970年代後半に当時米軍兵のなかでも差別されていた黒人兵だけが集まるバーで働きながら、男女の恋愛模様や当時の沖縄をシャッターに収めた最初期の作品シリーズ「赤花」を展示。

 あわせて、2014年から始まった「大琉球写真絵巻」シリーズの新作である、2021年から24年にかけて沖縄の島々で撮影された写真群も見ることができる。

石川真生の展示風景
石川真生の展示風景
石川真生の展示風景

編集部