そして同エリアには、巨大な空間を生かしたインスタレーション「安藤忠雄の建築」も登場。安藤建築を象徴する3つの作品「光の教会」「真駒内滝野霊園頭大仏殿」「ブルス・ドゥ・コメルス」が3面スクリーンで上映されており、まるでその建築内にいるかのような迫力ある没入体験が味わえる。

本展の開催にあたって、安藤は次のようにコメントした。「建築家としての、約半世紀にわたるプロジェクトを俯瞰することができる展覧会。1つの模型をつくるだけでも1年あまりかかることがあるが、そんな狂った作業量のものが一堂に会している。例えば、福武財団より声がけがあった80年代末から現在に至るまで取り組んできた直島のプロジェクトにおいても紹介しており、今年5月には『直島新美術館』のオープンが控えている。福武財団の構想力にはあいかわらず驚かされるばかりだ」。
なお、展示物の什器などには、安藤が会場で直接描いたスケッチも見ることができるため、ぜひこちらにも注目してみてほしい。
