安藤忠雄の「挑戦の軌跡」
会場は大きく分けて「挑戦の軌跡」と「安藤忠雄の現在」の2つで構成されており、約60のプロジェクトと、スケッチ、ドローイング、模型など230点余りが出展されている。
まず「挑戦の軌跡」エリアでは、安藤忠雄建築研究所が設立された1969年から約半世紀にわたる安藤のキャリアが一望できる。独学時代に、世界中を旅して建築を学んできたことがうかがえるスケッチや、日本建築学会賞を受賞した「住吉の長屋」、デザインの実験場として六本木に生まれた「21_21 DESIGN SIGHT」、札幌市に設計された新たな祈りの空間「真駒内滝野霊園頭大仏殿」など、住宅から祈りの空間・美術館の文化施設に至るまで、安藤の代表作における貴重な資料が数多く並べられている。




また、会場内には初期の代表作「水の教会」が原寸サイズで再現されたインスタレーションも登場。北海道の雄大な自然のなかに佇むこの建築空間を擬似体験できるものとなっている。
