武者絵や役者絵、美人画、風景画など、浮世絵には様々な人気ジャンルが挙げられるが、国芳の作品は庶民の暮らしとも深く結びついてきた。当時のニュースや流行、イベント情報などは浮世絵を通じて人々に知らされ、国芳自身の訃報も弟子であった落合芳幾らによる死絵で伝えられた。
第7章では、メディアとしての側面を持つ国芳に関連する浮世絵と、国芳作品をより深く知るための参考資料もあわせて展示されている。
このように様々なジャンルで活躍した国芳だが、彼の奇想天外なアイデアを実現させているのは、その圧倒的な画力でもあることがより一層理解できる展示となっている。
なお、会期中には国芳の作品を深く知るための講演会やギャラリートークも実施される予定のため、ぜひチェックしてみてほしい。