「ArtSticker(アートスティッカー)」を運営する株式会社The Chain Museumが、東京・虎ノ門の麻布台ヒルズに新たなアートスペース「Gallery Restaurant 舞台裏」を11月24日に開業。そのこけら落としとして、アーティスト・加藤泉による新作個展が開催される。
Gallery & Restaurant 舞台裏は、KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS内に開業した「GALLERY ROOM・A」、六本木の「ANB Tokyo」跡地に開業した「アートかビーフンか白厨」に続く、The Chain Museumによる3ヶ所目のアートスペース。その名の通り、ギャラリーとレストランを隔てるパネルが舞台(ギャラリー)と舞台裏(レストラン)の空間を生み出しており、お酒や食事、談笑を楽しみながら、アート作品を鑑賞することが可能となっている。
同社代表の遠山正道は、新スペースのオープンに際して次のように展望を語った。「裏方を担う人々にも人生がある。その考えから、光と影が存在するうちの影から生まれる物語にフォーカスしたスペースだ。アーティストを支援するとともに、そこを取り巻く裏方や鑑賞者など、すべての立場の人たちと平等な関係を築ける場所を目指している」。
また、世界的なアートギャラリーであるペロタン協力のもと開催されるこけら落としには、原始的な生命体を主なモチーフとして作品を制作してきた加藤による新作彫刻を1点展示。
本作の発表に際し加藤は次のように制作の経緯を語る。「アルミニウムで鋳造された大型立体作品の発表は国内初。空間を見てサイズを決定した。昨年開催されたワタリウム美術館での個展で発表した『石のプラモデル』に通ずる作品となっている」。
ギャラリー、そして裏方となるレストランエリアの双方が主人公となる同アートスペース。この光と影の関係性が新たなコミュニケーションの形を創出するきっかけとなるだろう。