船からアートを観賞する。
「神戸開港150年記念 港都KOBE芸術祭」が開催

この秋、港町・神戸で港を舞台にしたアートの祭典が繰り広げられる。港を象徴する突堤や係船杭、ターミナル施設など、神戸港の魅力を最大限に活かした会場に、多彩な作品が展示。特別航路で運航する「アート鑑賞船 神戸シーバス ファンタジー号」でのクルーズは、神戸ならではのアートの楽しみ方として注目が集まる。

新宮晋 ウィンドキャラバン

 1868年1月1日に開港した神戸港は、日本を代表する港として、各地から様々な人・もの・情報を受け入れ、交流してきた。そんな神戸開港150年を記念して開催されるのが、「港都(こうと)KOBE芸術祭」だ。これは、アートを通じて「神戸港」という歴史ある資源の魅力を再発見・再認識する機会をつくり、その魅力を発信するもの。

 「時を刻み、豊かな広がりへ」をテーマに、国内外19組のアーティストが参加する本芸術祭の特徴は、神戸港という立地を生かした展示だ。会期中は作品鑑賞のための「アート鑑賞船 神戸シーバス ファンタジー号」を毎日運航。港湾施設等に展示された作品を乗船しながら観賞することができる。また、神戸港の玄関口でありポートライナー沿線の、「神戸ポートターミナルホール」や「ポートアイランド北公園」、「神戸空港駅」などにも作品を展示。港町ならではの観賞体験を提案する。

 国内からは井上廣子+井上凱彦建築計画事務所、川村麻純、新宮晋、椿昇、やなぎみわなど16組が参加。また海外からは于向溟、崔栽榮、張錳の3組が参加し、「神戸」「港」「海」などをキーワードに、多数の新作を発表する。

アート鑑賞船 神戸シーバス ファンタジー号
椿昇 POST PARADISE PROJECT (prototype_01)
張錳 独流碱河

編集部

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