韓国における民主化運動においてもっとも重要な都市である光州。ここを舞台に、1995年から2年に一度開催されている「光州ビエンナーレ」が今年、第15回を迎えた。
30周年の節目となる今年の光州ビエンナーレには30ヶ国から70組を超えるのアーティストが参加。「関係性の美学」で知られるキュレーターで美術批評家のニコラ・ブリオーがアーティスティック・ディレクターを務め、「パンソリ 21世紀のサウンドスケープ(Pansori a soundscape of the 21st century)」をテーマに本展示が展開されている(「パンソリ[パン(空間や場)・ソリ(音や歌)]」とは、17世紀に韓国南西部でシャーマンの儀式に合わせて生まれた伝統的な口踊芸能のことで、韓国語では「公共の場からの音」のことを指す)。