光州ビエンナーレ日本パビリオン、2作家が伝える歴史を紡ぐ重要性

9月7日に韓国・光州で開幕した「光州ビエンナーレ2024」。今年、同ビエンナーレに初出展した福岡市主導の日本パビリオンの様子を現地からお伝えする。

文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」)

内海昭子 The sounds ringing here now will echo sometime, somewhere 2024 撮影=山中慎太郎(Qsyum!)

 韓国における民主化運動においてもっとも重要な都市である光州。ここを舞台に、1995年から2年に一度開催されている「光州ビエンナーレ」が今年、第15回を迎えた。

 30周年の節目となる今年の光州ビエンナーレには30ヶ国から70組を超えるのアーティストが参加。「関係性の美学」で知られるキュレーターで美術批評家のニコラ・ブリオーがアーティスティック・ディレクターを務め、「パンソリ 21世紀のサウンドスケープ(Pansori a soundscape of the 21st century)」をテーマに本展示が展開されている(「パンソリ[パン(空間や場)・ソリ(音や歌)]」とは、17世紀に韓国南西部でシャーマンの儀式に合わせて生まれた伝統的な口踊芸能のことで、韓国語では「公共の場からの音」のことを指す)。

本展示の様子 撮影=編集部
本展示の様子 撮影=編集部

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