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第15回光州ビエンナーレが開幕。「パンソリ」の声が問いかける、21世紀の空間と共存

30周年を迎えた第15回光州ビエンナーレが開幕した。「パンソリ 21世紀のサウンドスケープ」をテーマに掲げ、多様な空間の概念を探求する本展をレポートする。

文・撮影=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部)

展示風景より、中央はビアンカ・ボンディ《The Long Dark Swim》(2024)

 今年で30周年を迎えた第15回光州ビエンナーレが、9月7日から12月1日までの86日間にわたって開催されている。

 今年のテーマは「パンソリ 21世紀のサウンドスケープ」。フランス出身のキュレーターであるニコラ・ブリオーがディレクターを務めるメイン展示では、30ヶ国から72人のアーティストが参加し、持続可能な現代空間を探求しながら、人類と芸術の未来についての対話の場をつくり出している。

 パンソリとは、語りと演奏が融合した韓国の伝統音楽であり、その語源である「パン」は公共の場、「ソリ」は声や音を意味する。本展は、このパンを現代の空間として再解釈し、その中で生じる人間や非人間、有機物や無機物が発する声と音に焦点を当てるものとなっている。

展示風景より、ピーター・ブヘンハウトの作品群

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