2019.5.13

次世代の若手クリエイターを発掘。今回からオンライン提出も可能な第21回「1_WALL」の作品募集が5月スタート

東京・銀座のガーディアン・ガーデンが主催する、若手クリエイターの個展開催の権利をかけたコンペティション第21回「1_WALL」の公募が5月よりスタート。応募要項と今年の審査員陣が発表された。今回からオンラインでの応募エントリーも可能になる。

前回の「1_WALL」公開最終審査会の様子
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 「1_WALL」は、新たな表現を追求し続けている若い才能の発掘を目的とした、35歳以下のクリエイターを対象としたコンペティション。年2回開催・今回で21回目を迎え、これまでに横田大輔、寺本愛、関川航平、佐藤麻優子らがグランプリを受賞してきた。

 グランプリ受賞者には、約1年後のガーディアン・ガーデンでの個展の開催の権利と、個展制作費として30万円が支給される。また今回から作品の提出方法は、ポートフォリオの現物提出に加え、ウェブサイトからのオンライン提出も可能になるため、映像作品などディスプレイ上で展開する作品もより応募しやすくなる。

 応募受付期間は、グラフィック部門が5月20日~6月14日(オンライン提出)、6月10日~6月14日(ギャラリー提出)、写真部門は7月1日~7月26日(オンライン提出)、7月22日~7月26日(ギャラリー提出)。​

前回の「1_WALL」一次審査の様子

​ 一次審査と二次審査を経て、ファイナリストに選ばれた6名はガーディアン・ガーデンで開催される「1_WALL」展にて作品を発表する。

 なお最終審査は公開となっており、ファイナリストは「1_WALL」展の会期中、展示作品と個展プランについて公開プレゼンテーションを行う。そしてポートフォリオ、展示作品、プレゼンテーションの3要素をもとに審査を行い、審査員の議論を経てグランプリ1名が決定する流れだ。

前回の「1_WALL」二次審査の様子

 今回のグラフィック部門の審査員は、アートディレクター/グラフィックデザイナーの上西祐理、グラフィックデザイナーの菊地敦己、イラストレーターの都築潤、イラストレーターの長崎訓子、東京国立近代美術館主任研究員の保坂健二朗の5名。

 写真部門の審査員は、美術批評家の沢山遼、グラフィックデザイナー/美術家の田中義久、写真家の野口里佳、赤々舎代表取締役 ディレクターの姫野希美、東京国立近代美術館主任研究員の増田玲の5名が務める。

 流行に流されず、地に足のついた作品をつくりつづける人々とともに、「新しい表現を考える場」になることを願っているというこのコンペティション。新たな作品発表の機会をつくる第一歩として、気軽に応募してほしい。