7月5日〜7日、横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)で開催が予定されている第2回の「Tokyo Gendai」。その参加ギャラリーや一部のプログラム詳細が発表された。
昨年、初めての開催で約2万1千人もの来場者を記録した同フェア。今年は世界18ヶ国から70軒のギャラリーが集結し、そのうち27軒が初出展となる。また、プリンシパルパートナーには昨年に続き、株式会社三井住友フィナンシャルグループが就任する。
今年は、Galerie EIGEN + ART(ライプツィヒ、ベルリン)、Gallery EXIT(香港)、Kwai Fung Hin Art(香港)が初出展となるほか、Almine Rech(パリ、ブリュッセル、ロンドン、ニューヨーク、上海、モナコ)、BLUM(ロサンゼルス、ニューヨーク、東京)、Perrotin(東京、パリ、香港、ニューヨーク、ソウル、上海、ロサンゼルス)、Sadie Coles HQ(ロンドン)、Taka Ishii Gallery(東京、京都、前橋)、SCAI THE BATHHOUSE(東京)などのギャラリーが再び出展する。
メインセクター「Galleries(ギャラリーズ)」では、今年7月に麻布台ヒルズにギャラリーをオープンするペース・ギャラリーがロバート・ロンゴの個展を行うほか、今秋に世界8拠点目でアジア初拠点となるギャラリーを都内にオープンするフランスのCeysson & Bénétièreも出展する。
また、アジアに4拠点をもつTang Contemporaryはアイ・ウェイウェイのブロンズ彫刻を展示し、北京のSPURS Galleryは、ドイツを代表する現代アーティストのひとりで、大規模で精巧な抽象絵画、彫刻、ネオンを用いたインスタレーションで知られるアンセルム・ライルを含む6人のアーティストによるグループ展を行う。台北のEach Modernは「Writings as the Universe」と題したグループ展を開催し、重層的でダイナミック、複雑に進化し続ける作品を紹介する予定だ。
若手や中堅アーティスト1〜2人による作品を展示するセクター「Hana 'Flower'」には24のギャラリーが出展。英国人アーティスト、ゾフィー・バーバーの新作個展(Alison Jacques)や、トレバー・シミズの作品展示(MISAKO & ROSENとThe Green Gallery)、淺井裕介と田中圭介による生命と自然の関係性を探求する作品(ANOMALY)などを見ることができる。
アジア出身の著名アーティストや、注目の若手アーティストの作品にフォーカスするセクター「Eda 'Branch'」では、9つのギャラリーが参加する。ソウルのPYO Galleryは、水滴の抽象画で知られる韓国人アーティスト、キム・チャンヨルの作品を紹介。マドリードのVETA by Fer Francésは、フィリピン人アーティスト、マニュエル・オカンポのダイナミックな絵画作品を展示する。
ギャラリー展示に加えて、現代の社会課題に焦点を当てた特設展覧会「Tsubomi ‘Flower Bud’」も会場内で開催。ほかにも、様々な分野のプロフェッショナルがアートを軸に対話するアートトークや、現代アートの新たなテーマに焦点を当てた大型インスタレーション「Sato ‘Meadow’」、国内の芸術文化財団とのコラボレーションによる特別なショーケース「Ne ‘Root’」を含むパブリック・プログラムも実施予定だ。
同フェアの共同創業者であるマグナス・レンフリューは、声明文で次のようにコメントしている。「日本のアートシーンの新たな幕開けとなった昨年の初開催に続き、第2回のTokyo Gendaiを開催できることを大変楽しみにしている。本フェアが、日本のダイナミックな現代アートシーンを世界につなぐ拠点となり、ギャラリーや来場者の皆様が、アートトークやイベントといった充実のプログラムを通じて、新たな視点を得る機会となることを期待する」。
フェアディレクターの高根枝里は、今年のフェアについて次のような期待を寄せている。「今年のラインアップには、新しく迎え入れる魅力的なギャラリーに加え、再度ご出展いただくギャラリーも国内外問わず多くある。世界中からアートに関心を持つ人々が集うTokyo Gendai。テーマ別のセクターや幅広いプログラムを今年もたくさん用意している。この機会を日本文化の新たな発見や、多様なアイデアを交換する場にできればと心より願っている」。