今年7月に麻布台ヒルズにオープンするギャラリー「ペース」。その立ち上げの指揮を、今月フィリップス・オークショニアズ日本代表を退任した服部今日子が務めることが発表された。
服部は、東京大学経済学部卒業後、金融サービスやコンサルティングの大手企業でキャリアを積み重ねた。2016年のフィリップス東京オフィスの立ち上げに携わり、日本でのブランドの確立、コレクターとの関係構築と、オークションへの作品出品の責任者として重要な役割を担った。代表的な出品作品には、前澤友作の旧蔵で同社史上最高の落札額を記録したジャン=ミシェル・バスキアの絵画も含まれる。現在は、アジアを拠点とする大手保険会社「FWDグループ」の社外取締役も務めている。
ペース・ギャラリーの副社⻑を務めることにより、服部はこれまで培ってきた日本のアート市場における専門的知見や、東京のアートコミュニティで活動する同業者とのネットワークを活かし、ペースの東京進出を支える。また、世界各地のペースのリーダーらと密に連携をとりながら、日本各地で急発展するアートシーンと、アーティストやクライアントとを結びつける役割を担うことも期待されている。
同ギャラリー社⻑のサマンサ・ルーベルは今回の発表にあたり、次のコメントを寄せている。「ペースにとって、彼女の素晴らしいエネルギーと知識は大きなプラスとなります。今日子と日本のチームによって、日本の歴史的文化と現代文化の両方が持つ活気と深みが、我々のコミュニティ全体に素晴らしい影響を与えてくれるでしょう」。